『マンガでやさしくわかるアサーション』は、自分の意見をなかなか主張できずに損をしがちな人におすすめ。

「自分の意見がなかなか言えず、飲み込んでしまう」人のことを【非主張型】と呼ぶのですが、そんな人が適切に自己表現できるためのスキルがアサーション(また攻撃的に自己主張してしまう人にも必要なスキル)。

これは「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」という西洋リベラル的な発想に基づいているようです(あので「アサーション」に対する訳語がない)。

マンガなので、入門書以前の「きほんのき」ぐらいの感じ。

なかなか自分の意見を言えずに苦しい思いをしている人は、一読の価値があると思います。

ただしコミュニケーションはやはりトレーニングなので、本だけ読んで終わらせることなく、日常会話や専門的なトレーニングの場で練習する必要があります。

個人的には、日常において結構言いたいことは言えているので、正直あまり必要はなかった(汗)

ただし、紹介されていた『DESC法』は参考になりました。

D(describe):主観を交えず、自身の状況や相手の行動を客観的に伝える
E(explanation):自分の意見や感情を表現し伝える
S(suggest):相手が望む行動、妥協案、打開策を提案する
C(choose):提案の実行/不実行結果を想像し、結果に対する選択肢を示す

最後の「C」は、要するに自分の意見をするだけでなく、ちゃんと「逃げ道」も作っておく、よく言えば自分にも相手にも「自由」を作っておく、ということかなと思います。

これ、コミュニケーションが上手な人は、けっこう無意識にやっていることでしょうね。

でも、上手じゃない人でもちゃんとトレーニングすればできるようになるのがアサーション。

もしご興味あれば読んでみてはいかが?

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