『マーケットの魔術師』はシリーズで全4巻あり、株・トレードを志す人々の心得が書かれています。
私は投資をちょこっとするであって「本気で稼ぎたい」わけではありませんが、ちょっと気になったので手に取ってみました。
ただどれもそこそこボリュームがあり、もうちょっと軽く読めないのかと思っていたところ、この『エッセンシャル版』がシリーズの抜粋でボリュームも少ないのでちょうど良い。
まえがきに「入門書」と書かれてあったので、あくまで入り口に過ぎないですが、素人には良い塩梅だと思います。
株で成功した人たちの挫折と栄光が書かれていますが、共通するのは「あきらめなかった」という、まぁ至極当たり前のことですね。
「ラクして儲ける」なんてあり得ない。
怪しい投資話に騙されちゃダメ。
学んで、実践して、失敗して、反省して、改善して・・・の繰り返し。
特に株は金額が大きくなるとメンタルへの影響も大きくなるので、欲望をいかにコントロールするかという知性も必要になってきます。
そこだけは普通の仕事とは違うところですが、読んでいると「平凡な人生論」という印象を受けます。
そう、金額が大きいから派手に見えるだけで、成功の本質は、最後まであきらめず、当たり前のことをコツコツやるだけ。
ただ、欲の皮が突っ張っていると、なかなかそうはなれないのよね。