『ベイビー・ブローカー』は『万引き家族』に続き、家族というものを考えさせられる作品。

(投稿日時から1ヶ月前ぐらいに観たものの、記事にするのが遅くなりました)

是枝監督の作品は初めて見ましたけど、映画素人の自分が観ても、一つひとつの演出が良い意味で巧みだと感じました。

タイトルから「幼児誘拐」「人身売買」を想像して少し怖い印象を抱くかもしれないけど、全体的にはほのぼのとした「疑似家族のロードムービー」。

そして、中絶の問題や親子の問題など、深く考えさせられるようなところもある内容でした。

解説サイトを少し観ていると、「あの演出はこういう意味だったのか」と見落とした部分がいくつかあり、そこが本作の奥深いところだと思います。

「赤ちゃん捨てるのは悪いことなのに、堕ろすことはいいの?」

というセリフが重たい。

それにしても、ソン・ガンホが出ているだけで評価が3割増しぐらいになってしまう。

たぶん配信でおかわりすると思う。

それぐらい良い映画でした。

公式サイト