『オペラ座 血の喝采 完全版』は疾走感ある狂ったB級ホラー。映像は素晴らしい。

最近『第10回 夏のホラー秘宝まつり』という企画を知り、その中でも特に代表作である『オペラ座 血の喝采 完全版』を観に行きました。

企画の概要は以下の動画の通り。ちょうど今回見た映画がサムネになってます。

ただ、ちょっと怖いのでホラーが苦手な方はスルーしましょう。

この手のホラー映画はあまり観ないんですが、ちょうど自分がフォローしている映画評論家の松崎健夫さんが、たまたま近くの映画館で本作の上映後にトークイベントをされるという情報を知ったので行ってきました。

『オペラ座 血の喝采』の初公開は1988年なのですが、いま見てもカメラワークが斬新でした。

映画素人の自分でも「映像の見せ方がうまいなぁ・・・」と感じましたね。

なので「これはレベルが高いホラーかも」と期待したんですが・・・

途中で「あ、これもしかしてB級映画かな」とだんだん疑うようになりました(笑)

というのも、殺人の残酷なシーンにわかりやすいヘビメタがかかるんだから。

もう「ノリノリでぶっ殺してますよ!」という見せ方だもん。

ストーリーも破綻しているし、ラストシーンも「は?なにこれ?」という・・・

ただ、

「本当は一流の作品が作れるパワーのある人たちが、わざと二流のB級作品を作った」

という印象なんですよ。

さっきも言った通り、カメラワークや切り取り方が素晴らしいんです。

そうであればこそ今でも色褪せず、今回のホラー祭りでも看板作品として出ているわけですよね。

監督のダリオ・アルジェントという方は初めて知りましたけど、相当狂ってますね(褒め言葉)

今でもファンが多いのもうなづけます。

普段あまり見ないジャンルですが、上映後のトークイベントも面白かったので良い体験になりました。

(公式ページはありません)