『ラストナイト・イン・ソーホー』はオシャレで適度なホラー要素。現実とファンタジーが交差する映像美が楽しめる。

ひとことで言うと、オシャレなホラーサスペンス映画。細かいツッコミどころはあるけど、まあまあ面白かったですね。

ホラー要素はそれほど強くはないように感じたのは、ダブル主演の女優さん二人がとても魅力的だったからでしょう。

最近「日本人の某映画監督の性暴力が発覚し、作品が公開中止になる」というニュースがありました(予告編を見て面白そうだったのに・・・残念)。

本作は青春映画の要素と、華やかな世界における「性的搾取」もテーマになっています。

ロンドンという街は「霊的な現象」がよく起こるらしいですね。本作はそんなロンドン内のソーホー(賃貸アパート)で起こる怪奇現象がメインです。

ストーリーに、さほど目新しいものはありません。ラストシーンの「黒幕登場」は映画的には面白いけど、現実的にはあり得ないと感じましたし。

また女性・男性の「性」が良くも悪くもステレオタイプ的に描かれているという意味で退屈に感じたり、中には反発を覚える人もいるかもしれません(特にラストシーン)。

「現実世界」と「鏡の世界」が鮮やかに交差していく映像は美しくて良かったですけど。

私はスピリチュアルが商売なんですけど、本作を見て「この世ならざるもの」を見たり感じたりする感性というのは、諸刃の剣だなと改めて思いました。

敏感に感じすぎるがゆえに、現実と妄想の境目が曖昧になる。

独自のカンで感じたことを「真実」と思い込む(実際は間違えていることもあるのに)。

その感性を上手に使えば「自分独自の世界」を健康的に構築できる(主人公はファッションデザイナーを目指していたしね)。

けれど、自分でコントロールできなければ、本作の主人公のように日常生活に大きく支障をきたす。

職業柄、そんなことを感じた一作でした。

ラストナイト・イン・ソーホー公式ページ