めっちゃ地味~な恋愛映画。
85分の短さ、感情表現もセリフも最低限。
ただ、見終わった後はじわ~っとあたたかい余韻が残る。
ラジオからロシア・ウクライナ戦争の報道が聞こえてくるので時代は現代のはずなんだけど、ノスタルジーな感じがぷんぷん漂ってくる。
日本ではないけど昭和感たっぷり。
そんな中、不器用な中年の男女がすれ違う。
二人とも秀でたスキルも貯金もなく、低賃金であろうアルバイトに従事する。
それでも女性の方はたくましく生きようとする強さを感じるが、いっぽう男性の方は仕事中に酒を飲むほどイケてない。
まさに「枯れ葉」のような人生だけど、それでも捨てたもんじゃねえ・・・と感じさせてくれる作品。
推測ですが、二人はこの後すれ違いやケンカがあるに違いない。
まぁそれでもいいじゃないの。
いつかは散る運命だけど、その一瞬のきらめきを味わおうじゃないか。