『あん』樹木希林の最後の主演作は、生きることの意味を深く考えさせられる、心あたたまる映画。

近くの映画館でリバイバル上映されていたので観ました。

リバイバルされるということは、時が過ぎても色褪せない何かがあるということなんでしょうね。

これは知り合いの占い師さんから「超おすすめ」されていた映画でした。

ハンセン病による差別についても触れられていたけど、一番グッとくるのは樹木希林さん演じる徳江さんの生きる姿勢。

ハンセン病で肉体は不自由だけど、桜の美しさ、温かい太陽の光、美しい月の煌めき、小豆の語り・・・その「自然の声」を感じる感性、そして人の痛みに寄り添う慈悲のこころ・・・それは差別や病によって深められたものでしょう。

 

ねえ 店長さん

私たちはこの世を見るために 聞くために

生まれてきた

だとすれば

何かになれなくても

私たちは

私たちには

生きる意味があるのよ

 

樹木希林が語ると、沁みるわ・・・

 

エンドロールで、ドリアン助川さんの原作であることを知る。

ドリアン助川・・・悩める高校生のころ、彼の音楽やエッセイに触れていました。

当時は、彼の裸一貫で生きる姿勢に惹かれていたのかな。

そんな彼の作品ということがわかり、ちょっとうれしかったですね。

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