『破戒』は今も昔も差別は全くなくならない、人間の弱さを教えてくれる。

映画『破戒』を観てきたので、簡単にレビュー。

ご存知の通り、島崎藤村の同名小説を映画化したもの(1962年にも市川崑監督で映画化されている)。

印象に残ったセリフ(うろ覚え)は、

・「たとえ部落差別はなくなっても、違う差別が生まれるだろう」

・「なぜ差別があるのか。人間が愚かだからじゃない、弱いからだ」

・「先生は先生だよ」(主人公の教師・丑松に対して生徒が発した言葉)

これ、現代にもモロに通じてますね。

今も例の感染症において、「ワク」や「顔の布」をしない人は社会的に差別されている(科学的に正当な根拠があればまだ良いが、実際はそうではない)。

人間は弱いんですよね。

特に日本人は「空気」に流される。

なんで部落出身というだけで差別されないといけないのか。

私も元は韓国籍だったので、それによる心ない差別は少し受けたことがあります。

LGBTQとかSDGsとか、弱者や環境を保護しようなんて動きが喧伝されているけど、その本質は政治的パフォーマンスや利権だろうと思っています。

この映画を通じて、改めて差別の無意味さを知ろう。

そして、差別を利用してパワーを得ようとする不届き者を見抜く眼を持とう。

それにしても竹中直人さんは、うさんくさい役を演じるのがとても上手ですね。

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