高城剛初監督作品『ガヨとカルマンテスの日々』は新自由主義への不安とその反動を描く今の市場には絶対出てこない作品

私は高城剛さんの有料メルマガを購読しています。

個人的に高城さんは「究極のオタク」だと思っており、メルマガで伝授されているサバイバル術や健康法はハイレベル過ぎて逆にあまり参考にできないのですけど、尊敬の念だけで購読しています。

そんな高城さんの初監督作品『ガヨとカルマンテスの日々』を観てきました(お台場限定)。

「高画質カメラとコンピュータの進化により、誰でも映画が撮れる映画の民主化を具現化」という触れ込みは、今後の未来を先駆けています。

大手の配給会社や制作委員会を通さず、自分たちで制作してしまうのだから、やっぱりすごい。

とはいえ肝心の映画は、個人的にはそれほど刺さったわけではない(評価している人はたくさんいますけど)。

高城さんのメルマガを購読している方は、セリフの所々に高城節が出てきてニヤニヤしたのではないでしょうか。

例えば

・運と不思議が導く方へ進め

・SNSはコカイン以上の中毒性がある

・砂糖はヘロイン並みの中毒性がある

など。

新自由主義が社会不安をもたらしている昨今、私たちはどんな社会を模索するべきなのか。

メルマガでは「あたらしい社会主義」という概念を提唱されていますけど、それを映像で見せてみた、という映画ですね。

ハリウッドとは全く違うテイストなので、既存の映画が面白くないと感じる人にとっては良いと思うし、キューバの舞台の映像も美しい。

けど、今の自分にはピッタリ来なかったというだけ。

今回はお台場限定だけど、いつか配信されたらいいですね。

そんなことより、今回いちばんびっくりしたのは、特典の350ページもカラー冊子。

現時点で、メルカリで4000円前後で取引されている・・・こんな豪華すぎて大丈夫か?

まぁ有り難いことではあるけど。

高城ファンにとっては、この1冊だけでもお釣りが出る。