『プロジェクトX』のナイキバージョンという感じの「中年青春映画」。
主人公ソニーの型破りな熱量が、今もなお人気のスニーカー『エア・ジョーダン』を生む。
ナイキのコアな経営理念 “Just do it” (ただやるだけ、とにかくやれ)が表現されていました。
私はバスケットボールには興味ないし、周囲が熱狂していた『SLAM DUNK』もあまり好きになれませんでした(最近公開された映画も観ていない)。
それでも楽しむことができました。
主人公役のマット・デイモンはじめ、それぞれの登場人物がコミカルに描かれていましたね。
ところどころ笑いもあり、周りの観客がクスクス笑っていました。
なのでテレビと映画の中間ぐらいのような、老若男女問わず楽しめる作品だと思います。
内容の割にそれほど話題になっておらず、私が観た劇場ではその日が最終上映でした。
あまり客が入っていないからだろうけど、公開期間が短めなのがもったいないですね。
ただ、冒頭で「アマゾンスタジオ」の名前が出てきたので、おそらくプライムでも配信されるんでしょう。
自宅でも気軽にも見れる内容とは思いますが、本作の山場であるソニーのジョーダン一家への感動のプレゼンは、やっぱり映画館で観て良かった。
最初はナイキに全く関心外だったジョーダン母(実際の決定権は母親)を動かした言葉は、やはり小手先のテクニックからは出てこない。
それを生んだパッションは、別にバスケやジョーダンやナイキに関心がなくても刺激を受けますね。
めちゃくちゃ感動!とまではいかないけど、テンポ良く飽きさせない流れで最後はスカッと終わりました。
なお、この映画の後にマイケル・ジョーダンの動画を観たんですけど、ド素人ながらカッコいいと思いましたよ。
実況者の「オーマイガー!!!マイコーッ!!!!イエス!!!」の絶叫が熱い。