『サウンド・オブ・フリーダム』は筆舌に尽くし難い児童誘拐・売買・暴行という現代のタブーに切り込む。

政治ニュースをしっかり追いかけている人は、これが事実らしいことはご存知のはずです。

児童誘拐、人身売買、性的搾取を描いた本作はショッキングでした(露骨な暴力描写は一切ありません。想像するだけで十分怖ろしいので・・・)。

「事実に基づいたフィクション」ということですが、いろんな妨害があって5年間公開されなかった作品とのこと。

事実として、児童における強制的な性的搾取の利益は、年間約1730億ドルと言われています。

実は日本でも表面には見えませんが、年間1000人以上の子どもが行方不明になっている。

その「闇」を描いた映画なのですけど、一部からは「陰謀論」や「極右」などをレッテルを貼られています。

ただし自分が調べた限りにおいて「富裕層向けの闇サービス」は存在し、本作でも隠蔽性の高い「孤島」で実際にサービスを提供する場面が描かれていました(政治に関心の高い方は、「孤島」のモデルは “あの島” のことだとわかるはずです)。

最後まで緊張する映画ではありますが、看過できない事実ですので、よければ今のうちにご覧いただければと思います。

『サウンド・オブ・フリーダム』で描く児童人身売買は、主に超富裕層向けのビジネスです。

これがグローバリズムでボロ儲けした連中の行き着くところなんでしょうね。

あと、この映画では主に性的搾取でしたが、他には「臓器売買」もあります。

なお、本作の主演はイエス・キリストの受難を描いた『パッション』主演のジム・カビーゼル。

彼の『神の子は売り物ではない』というセリフが、ちょうどイエスの言葉のように聞こえてきて、魂が震えました。