久々にもう一度観ましたが、全く色褪せない。
「Invitus」
ラテン語で「征服されざる者」「無敗の者」の意。
「インビクタス」という言葉の響きが美しい・・・いくつかのラテン語を知っていますが、どれも「言霊」を感じますね。
ネット上にはいくらでもレビューがあるので、ここでは備忘録的に述べるだけにします。
ネルソン・マンデラが27年間もの囚人生活の中で、心の糧にしたとされる詩は以下。
ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩とのこと。
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
これを本当に体現したのだから、ネルソン・マンデラという魂は気高い。
この映画が素晴らしいのは、モーガン・フリーマンやマット・デイモンはじめとする俳優陣や、監督のイーストウッドが素晴らしいからなのはもちろんですが、その根っこにネルソン・マンデラの「不屈の魂(インビクタス)」があるからです。
あとは曲、とくに「World In Union」が魂を鼓舞するんですよ・・・
これを聞くとラグビーが好きになってしまいそうだ。
大切なのは、勝つことよりも、負けないこと。
もちろん勝った方がいいに違いないが、いつも勝てるわけではない。
屈しないこと、挑戦をあきらめないこと、前へ歩みを止めないこと。
死ぬまでその姿勢でいられたら、それが真の勝者なのでしょう。