背景にキリスト教世界観があるんですけど、自分にはあまり理解できませんでしたね・・・
深いメッセージは感じたんですが、個人的には合わなかったかな。
特殊メイクで巨漢を演じた主演のブレイダン・フレイザーはじめ、役者はみんないい演技だったとは思うけど・・・
どんな状況にあっても、人は自分のことを「正しかった」と思いたい。
「自分は確かに多くの過ちをしたが、少なくともこれだけは正しいことをした」と思いたい。
大きな罪であるほど完全に償えるわけではないが、それでも人は赦しを請い願う。
「救い」を求めずにはいられない。
このあたり、やっぱりキリスト教の理解がないとわからないかも。
難しかった。
また時間が経ってから見れば新たな発見があるかな。
自分は過去に過食症を患ったことがあるので、本作で描かれていた過食症に陥る人の病理は他人事とは思えなかった。
そう、愛に飢え渇くがゆえに、一時的な慰めとして食べてしまう。
単なる怠慢、自己管理のなさではなく、誰もが陥る可能性のある精神疾患なのだ。